アルマニャックのジャンヌ・ダルク 昨今の日本での『ジャンヌ・ダルク』に対する関心度というのは、相当な気がします。

最近のフランス企業の日本進出(カルフールなど)によるフランス経済の好調さや、日本での女性のめざしいまでの社会進出、アントレプレナーの急増、新しくは小泉内閣の女性大臣多数起用など、キーワードがフランス=女性活躍=ジャンヌ・ダルクというような構図になってきているからではないでしょうか?

しかし、このサイトの前身を知っておられる方は、そのほとんどがフランスの売れっ子映画監督リュック・ベッソンさんが1999年に作った映画『ジャンヌ・ダルク』のビデオを見て、突発的な衝動で”ジャンヌ・ダルクって本当のところは何者なの?”という感じだと思います。そうそう、『ジャンヌダルク』で検索すると、日本のロックバンドに引っかかるから、たまたまそういう人も見てくれているのかもしれませんね。

しっかし、参りました...いや、日本人のジャンヌ・ダルクに対する考えが、まさかこんなに2極化していたとは。先日、とあるメルマガで”私はジャンヌ・ダルクだ!”とか言って、自分の近所付き合いが悪いことをよそに、人の悪口書きまくる専業主婦を見た時、所詮、日本の人のジャンヌ・ダルクに対する一般的な考えが”この程度なのかなぁ”って悟ってしまいました。(このメルマガよほど不評なのか、1回こっきりで終わってましたけど...)
しかしそうかと思えば、前述した女性アントレプレナーの人達(アパホテルの社長なんかね)は、ミレニアムのジャンヌ・ダルクとか世間(マスコミ)ではそう呼ばれているそうです...まあ、どうでもいいんですけどね


よくジャンヌ・ダルクを連想すると、”悪女”、”魔女”、”聖女”、”天使”などと人によって見解は様々ですが、これって一体どれが本当だと思います?ずばり言いますと、これは”あなた自身の考え方ひとつ”なんです。

ジャンヌ・ダルク伝説については、世界のあらゆる人物歴史学者が、今でもあなたの知らないところで研究しています、ひっそりとね。この間に、色々な説が唱えられ、また100冊以上に及ぶ学術書なども出ました。私もこれを全部見たわけではありませんし、また今後も見ることはないでしょう。なぜかって?所詮、伝説と”されている”からです。

伝説は人が造っているのです。本当にあったかどうかはさておき、”今も造られている”のです。長年に渡って、味付けしながら、ああでもないこうでもないと言って、進化しているのです。これはその国の経済事情によっても無論、変化します。みなさんもお馴染みのアキレスの無敵神話やクレオパトラの美貌神話なんかもそうでしょ。本当のことなんて、その時代や世界に行って実際に見てきてみないと分からないのです。机上の論理だけでは話しにならないのです。だってその人の先入観や個人論などが深く入り混じってんだから...

あなたが例えば少しでも邪悪な考えを持って生きているとしたら、”あなたのジャンヌは魔女”に変わります。しかしあなたが今幸せであるなら、”ジャンヌは天使”に変わります。それは人生に一回こっきりではありません。日々、感情が変わるたびに毎日考えも変わることもあるでしょう。だから『あなたの心で考えるジャンヌ・ダルク像が、あなた自身のジャンヌ・ダルクなんです。』それが魔女であろうが天使であろうが。人の情報に左右されるのは、今の高度情報化社会にあまりに流され過ぎているからです。

じゃあ、おまえは一体どういう考えなんだってもし聞かれたら、私はいつもこう答えています。”
往来で拾った紙切れ1枚に感動して世界的大文豪になった人が、晩年に書き連ねた『ジャンヌ・ダルク』が私のジャンヌ・ダルク感であり、同じく”彼”の書物に感動した私は、実際に『ジャンヌ・ダルク』を見に行き、そこに住む人々の心の中にある『愛国心』を見てきて納得した、とね。
----あなたは生まれ育った国に誇りを持って生きてますか?
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