4月14日 martes 晴れ AM6:00


朝方、AM6:30くらいから日が昇り始め、それと同時に気温も上昇してくる。列車か
ら見る車窓は、自然と人々が住む白い家々が調和され、南側に見える海がまた旅人
の情緒をかきたてる。すべてが洗われるように美しい光景。本当、鈍行の列車で時
間はかかるがこれもまた、いろいろドラマが見れて楽しく思った。いい思い出だ。
Obrigard!
AM7:40 約7時間かかって列車の旅も終わる。Villa.Real Santo Antonioはとって
も田舎。しかし、朝の陽が本当に気持ちいい。いよいよこれから再度、バスでスペ
インに入国し、次の目的地、セビーリャに入る。PM1:00過ぎ、セビーリャのバス停
に着き、そこから歩いて今夜の宿を決める。皆、親切だ。(2000Pts)昨夜
、今日と重いバックパックを担いで歩き続けたんで、体がもう動かない。ホテルに
着いたらグッタリだ。行動は明日にしようと思う。

       夜行列車の車内にて

              4月15日 miercoles 晴れ AM8:10起床


今日は12時間以上、熟睡してしまった。昨日はほとんど移動と、馴れない土地で
の移動が体を疲れさせたのだろう。しかし、部屋の前で外人が(バックパッカー)
ペチャクチャ英語とスペイン語で喋っていて、洗面所が1つしかないんで、いつま
でたっても顔が洗えない。腹が立つ。AM9:00過ぎ、あまりに遅いんで、もう顔も洗
わず外出する。BankoでT/C、30000Pts両替し、町を徘徊しながらEl co
rte Engles(デパート)の近くのカフェテリアでデサジューノを食す。その後、そ
のデパートで店内を見学し、親父の家に電話する。相変わらず忙しそうだ。しかし
、ここは第二先進国というだけあって、国際電話もすぐかかる。これがまた俺を不
安にさせる出来事の1つになった。ペルーに行った時には電話をかけるのにあんな
に手間取ったのに、ここではこんなにあっさりとかかる。なぜ不安になったかと言
うと、”苦労”がないからだ。人間、なんでもいいから何か一日の内に本当に”苦
労した”と心から実感できるような事をしなければ、いい事ずくめではダメになっ
てしまう。これは”電話”ささいな電話をかけるだけにしてもそうだ。人間は人生
の内で100苦労あれば1つ幸福があれば幸せな方だと、俺は思う。しかし、今、
俺がやっていることは、このヨーロッパという先進国の中で放浪しているが、イコ
ール、日本で言えば”ただの職無しの浮浪者”でしかないのだろう。
出発する時は、グレートジャーニーだの一人旅だのなんだの偉そうな事言ってはい
たが、こんなのただの日本の社会で淘汰された、負け犬のやることなのかもしれな
い。余りにものどか過ぎて頭が少し変になってきたみたいだ。ペルーに行った時と
違って、あまりにも”楽”すぎて、少しも日本に早く帰りたいという気持ちはない
が、でもこんな事を若い時、一番大事な時に続けているととんでもない事になるの
ではないか?そういう気持ちが自分自身をさらに不安にさせていく。
誰にも迷惑はかけてはいないが、何か自分に対する良心のようなものが自分に対し
て問いかけてくる。ああ、どうすればいいのか?本当に俺は不安症だ。情緒不安定
だ。ここまで来てまでそう思うか?。
PM1:00過ぎ、Av.Julio Cesar近くのモスバーガーでハンバーガーを食べる。
その後遊び半分で日本の連れの家に電話する。・・相変わらずスナック通いで、あ
いつはあいつなりに人生を楽しんでいるみたいだ。そのままフラフラ、セビーリャ
美術館やTorneo通りを闊歩する。今日は夜、フラメンコのショーを見にいくので
、早々にホテルに帰ることにした。・・・が、俺はてっきり券をくれると思ってず
っと待っていたがPM10:00を過ぎても全然呼びに来ないので”おかしい”と思い、
フッと昨日貰った予約券みたいなのを見ると”・・おかしい、ひょっとしてこれが
当日券なんじゃないか?”と慌ててここのレセプション(ここは家族4人でやって
いる)で英語の話せる息子さんに聞くと、やはり”そうだったらしい・・”。Oh M
y God!俺は自分でバカなことをしなくてよかったと思った。というのも、ここの人
がもし、呼びに来なかったら、ほっといて行けなかったら行けなかったで、ここの
人が悪いと口実ができるから”3600Pts浮くじゃねーか”と思い、もし、チ
ェックアウトの時、請求してきたら、”呼びに来なかったのが悪いからじゃねーか
!”と言ってやろうと思ったが、間違いしてたのは、俺だけで、ここのご老人がボ
ケていた訳ではなかった。本当、早合点せず、気づいて良かった。
言葉が通じないということがトラブルを引き起こす事になり兼ねない。本当に怖い
・・。そして、ここの宿の人に申し訳無い・・。Lo siento Mucho.
(その後、ここの人の好意で明日の晩に変更してもらう。)よかった。

       セビーリャのカテドラル

        4月16日 Jueves 晴れ AM8:40起床


今日はよく熟睡してしまった。本当、怠惰だ。何度か違う夢を見る。どれも楽しい
夢ばかりだ。何かの予兆か?これ以上、いい事は起きてもらいたくない。AM10:00
市内観光する。カテドラル(世界で3番目に大きい!)ヒラルダの塔(今は工事中
らしい・・)そして、郵便局で航空使用切手を購入し、クリスティーナ公園で、日
本のフレンドに絵葉書を書く。何か楽しい。その後、マクドナルド(またっ!)で
ビッグマックセットを食ってから、市内を再度うろつく。スペイン公園のアーチ状
の回廊は圧巻だ!。これを見るだけでスペインという国がいかに芸術家をたくさん
生んで、そして、スペイン国民が偉大で誇り高き人種かということが実感できる。
エル・グレコ、ベラスケス、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリそして、アント
ニオ・ガウディ・・・すごい国だ。俺は全然、芸術なんていうものはさっぱりわか
らないが、こんなに世界でも有名な(超!)芸術家達を生んだ国に自分がいる・・
それだけですごく幸せではないか!。本来の自分を見つめなおす為に日本をすっ飛
んできた俺だったが、ヨーロッパの国の文化に飲まれてしまって、すっかり自分の
目的を忘れる。それくらいスペインは巨大な国だ。そして、それに高飛車?になる
でもなく国民の人々は旅人にやさしい。すごくセビーリャという町で、そういう人
のぬくもりを感じたと思う。ラテンは最高!(しかし、余談だが、ここの宿主5人
の内の一人?が10分間隔くらいで屁をこく。これがまた、耳障りなほどうるさい
・・)PM8:00過ぎ、近くの安いレストランで飯を食ってから、再度、スペイン公園
の例の回廊に向かう。そこで記念撮影。その後、フラメンコショーを見にいく。
すばらしいショーでラテンの情熱のすごさに会場は熱気で汗ばむくらいだった。や
はり、見て正解だった。明日はいよいよ、スペインからアフリカ大陸に渡って、モ
ロッコに入国だ。すごくワクワクして楽しみだ。それと同時に、文化が違うので、
心の気を引き締めていかなければ・・・・。

       スペイン公園にて


        4月17日 Viernes AM7:10起床



朝方、5時頃に目を覚ましはしたが、あまりの体のだるさに2本遅らせてAM9:00
発のバスに乗ることに変更。先は長い。あせらずだ。(2100Pts)AM9:00
発のバスに乗りこみ、アルへシラスへ向かう。約3時間30分かかってPM12:30
に着く。そこから歩いて、近くの銀行で両替をして、昼飯を食べる。両替(20
000Pts)港までそんなに離れていないので、歩いてうろつくが旅行代理店
のチケットオフィスがたくさんあって、どこで切符を買っていいかわからない。
しかし、値段表を見ると何処も同じなので適当なチケットオフィスで購入した。
ホーバークラフトか船かどちらかで移動しても値段は同じなので、まあ別に急ぐ
わけでもないから、バルコ(船)で行くことにした。(2960Pts)
15:30発。いよいよ、アフリカ大陸に王手をかけた。少しの不安と大きな期
待とでワクワクしている。夢のジブラルタル海峡は、もう目の前だ。

       ジブラルタル海峡だ〜

モロッコ・タンジェールに行く

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