4月28日 Martes 晴れ 起床未明


予定通り、AM10:10バルセロナのサンツ駅に到着し、胸を躍らせながら街
に出る
。AV・Romaは町並といいどことなく大阪の御堂筋っぽい感じがして
、なんか懐か
しく感じた。そして、3〜4Km程歩いて、なんとか今日の宿を確
保し、(1400P
ts)しばらく休憩しているところだ。目的、スペインでの
最大の目的だった、ガウデ
ィの塔、サグラダ・ファミリア大聖堂を早速、見にい
くことにする。シウタデラ公園を
抜けて、ずんずん前進して行くと、町の真中に
、とっても奇怪な物が目に映る。しかも
かなりの大きさだ。とりあえず、何にも
目もくれず、ずんずんひたすら前に進むと、そ
れは忽然と現れた。・・この世の
ものとは思えない建造物。そう、今は亡き、アントニ
オ・ガウディが未完成のま
ま、このままこの世を去ってしまって、今は、その後継者た
ちが”栄光の正面”
を建設している、最後の作品がそれだ。目が点になり、口もアグア
グしてしまう
くらいの迫力。テレビとかで見るのとはまた全然違う。とてもお世辞にも
、美し
いとかそんなモンじゃないが(かなり悪趣味の域)・・・とっても俺好み。予想

通りの建物。マチュピチュのあの感動がまた再来してきた・・衝撃にかられた。
しばら
く、無心で見入る。とにかくすごい!。近くのケンタッキーでハンバーガ
ーをむさぼり
ながら、ショーウインドウからボーッと見入る。・・すごい・・気
味が悪いくらいだ。

しばらく止まった時間を元に戻して、写真を撮りまくり、いよいよ”それ”の内
部に入
っていく・・・。(800Pts)中は博物館になっていて、見ていても
さっぱりわか
らないが、とりあえず、この建物は全て石膏で出来ているらしい。
階段で塔の上まで登
り、バルセロナの町並を見る・・・・。しかしこの建物は、
上から見るより下から見上
げた方が迫力がある。この奇怪な建物を見て思った。
スペインの国民はなんて幸せもん
なんだろうと・・・。日本人に生まれたことが
とてもくやしい。始めて、日本を出てか
ら”ここで住みたい!”という衝動にか
られた。ああ、いつまでも”
を続けていたい・・。お金と時間さえあればい
つまでも・・・。今、本当に本当に”
人生”と言うものが楽しくて仕方がない。
やくざなことだけど、なんか、今、”
生きがい”をすごく感じている・・・。
毎日、見るもの見るもの全てが新鮮で、なんでもっと早く来なかったんだろうと
つくづく思った。少しづつ少しづつ、
自分が何 をやりたいのかが見えてきたよ
うな気がする・・・この奇怪な建物を見ていると・・・。

       天に突き刺すようにそびえる大聖堂。 



      4月29日 Miercoles 晴れ AM8:45起床



最近、毎日のように日本での悪い出来事(仕事かなんかわからないが・・)夢を
見る。何かの予兆か?。早速、ピカソ美術館に向かうが、その前にT/Cを最後
の20000Ptsを現金に交換しに行く。しかし、なかなか手数料のいらない
銀行が見つからない。
1時間近く探して、ようやく手数料無しの所を見つけ、現金に替える。カタルー
ニャ公園で一服してたら、何やらどこからともなく懐かしいメロディーが流れて
きたんで、何だろうと聞き入っていると”フォルクローレ”だった。南米の人が
来て、街頭演奏しているのかどうかはわからないが、すごく気分が良くなった。
そのまま歩いて、ペルーに行った時の事を思い出しながら、ピカソ美術館に向か
う。ピカソ美術館の内は、観光客でいっぱいだ。中は整然とブティックみたいに
キレイにショウウィンドウ化されておりカフェテリアやブックショップなどがあ
る。完全に観光客相手だ。(1000Pts)かなり高い入場料だったが、それ
なりのものがあり、もっと前もってパブロ・ピカソについて調べておけば良かっ
たなと思った。この博物館でピカソのすごさが、天才さがはっきりとわかった。
絵にかける情熱はすごい。幼少の時から、かなり完成度の高い絵を描いていたが
、普通にうまい、すごくうまい奴は五万といる。だからピカソは考えに考えた末
、あの個性的な独特の立体感のある”キュービズム”を生み出した。クリエイテ
ィブな発想で数々の絵や版画などを描きあげたが、ピカソが一番、どこがすごか
ったかというと、類まれなる努力家だということ、芸術以外にもいろんな分野に
興味を持ち、それを絵で表現する。なんにでも情熱を傾け接するピカソはやっぱ
りスペイン人なんだなあと実感した。ガウディにしてもまた然りだ。独創的な自
分だけの世界を持ち、それを絵なり建築物に表現する。本当にスペイン人は気高
く、才能あふれる情熱的な人種だ明るく人懐っこい所も、そこからきてるんだろ
う。本当にすばらしい人種、そして国。またスペインという国がうらやましく思
った・・。
その後、博物館から、今度は北にして、カサ・ミラ、カサバトリョ、カサ・カル
ベットなど、ガウディの建築物を見ながらグエル公園に向かう。徒歩で行ったの
で、遠いのなんの、ホテルから5〜6kmはゆうに離れている。ガウディのあの
”奇怪なもの”がまたここでも見れた。かなり変固で変わった奴なんだろうなと
思わせられる。しかし、それを世界に認めさせた所が、天才の”所以”なんだろ
う。なんかこの公園は昔、幼少の頃に見た、お菓子でできた家みたいのが2軒あ
る。形がほんと、変わっていてお・か・し・い・・。(笑)帰りはバスかメトロ
で帰ろうとしたが、乗る場所がわからず、とりあえず南下して行ったら、かなり
歩いてしまったんで、そのまま歩いて帰ることにした。途中、雨が降り出したん
で、走って帰ったら、サングラスを落してしまい、自己嫌悪に陥り、自分にイラ
イラする。二万円もしたのに・・・。しっかし、今日もほんと、歩いた歩いた。
足にはかなり大きなマメができいて痛い。バルセロナはほんとに見所がたくさん
あって、大変だ。

       グエル公園から眺める怪物! 


      4月30日 Jueves 晴れ AM9:00起床


快晴だ。雲一つないくらい。今日でいよいよ4月も終わり。早いようで早い!。
楽しい時というものは、こんなに時間が早く感じられるものなんだろうか?。早
速、モンジュイックの丘に行く。ホテルから歩いて1時間くらいかけて行ったが
、別に印象に残るものは無かった。丘の上に要塞があったが、昔、無敵のスペイ
ン艦隊の時期に活躍していたものなんだろうか?それから歩いて、バルセロナオ
リンピックの開かれた競技場を見学。もう中は(スタンド)は入れないみたいだ
った。それからまた歩いて、エスパーニャ広場から南下していき、あの’歪’な
カテドラルを見ながら一服。カテドラルの前で、フォルクローレの演奏をしてい
た。本当、耳に心地の良いサウンドだ。なんか、今までの疲れが蓄積されている
のか、どっと体が重くなり、ホテルに戻り、シエスタをする。
夕方、近くのシウタデラ公園で、フランス入国前に、フランス語の勉強をする。
・・頭がパッパラパーなものでなかなか覚えれない。・・勉強キライ、努力する
のもキライ。・・自由が好きなんだ、俺は・・・。
いよいよ明日、予定では、夜行列車で、フランスはディジョンに向かう。とうと
う今回の旅の最大の目的、本題の
ジャンヌ・ダルク・ロードを自転車で辿る
その第一
歩が始まる。今までの一ヶ月間、スペインでドップリはまり、ちょっと
貧乏な旅だっ
たが、思いっきり満喫してしまった。フランスは、日本でも経験の
ない自転車でかなりの距離を走る予定だが、今までとはまた違って、気を引き締
め、目標である、ルーアンまでなんとか完走したい。もう、気持ちはフランスに
向いている・・。どんな’
物語’が待っているんだろう・・。不安はたくさんあ
るが、それ以上に、未知の体験
に興味津々だ。起承転結の””の項に入った。
己を信じて、”
ジャンヌ”の素顔に会いたい・・。

       町角に突如現れた怪物がここにも・・
 

   5月1日 Viernes 晴れ少々雲が多い・・ AM8:45起床


悪夢だ・・。また、母親が亡くなる時の夢を見た・・。と同時になんかわから
ないが、タレントの西田ひかるの親が亡くなって、新聞一面に載って、俺が彼
女を探すという訳のわからん夢を見てしまって、私、少々、朝、ナーバスにな
っています・・・?
早々に、今夜フランスに移動する為のチケットを予約しに行くが、近くのバル
セロナ・フランサ駅から乗る予定が、何を言っていたかはわからないが、多分
、その乗ろうと思っていたトレインがなくなったか、それとも満席で乗れない
かのどっちかで、結局、ダイレクトでディジョンまで行く便がなく、窓口で教
えてもらった急行で2度乗り継いで行くことになり、メトロで(初めてメトロ
に乗った・・)サンツ駅に向かう。今日はメーデーで、祭日みたいな感じで、
やけに駅が込んでいて、予約窓口でかなりの時間、待たされ、なんとか切符を
手に入れた。2度乗り継ぎは結構めんどくさいものだが、前日予約を入れてな
かったから仕方のない結果だ。しばらくトーマス・クックの時刻表とにらめっ
こして、荷物をコインロッカーに預け、メトロで最後に見ておこうと思った、
サグラダ・ファミリア聖堂に行った。やはり休日なのだろう。家族連れで公園
の廻りは人でいっぱいだ。・・・しかし何度見てもすごい。もう見なれたせい
か、最初のインパクトはないが、さすがに真近で見るのは迫力が違う。もうこ
れで見納めで、またしばらくの間、スペインともおサラバで、なんか物悲しい
感じがし、同時に、次への不安と期待が交錯する。
予定通り、PM7:20分発の列車に乗り込んで、スペインとフランスとの国
境駅、CerbereにPM10:00に到着する。そこには、たくさんのバ
ックパッカーがたむろしており、数人だがちらりほらりと日本人旅行者がいて
、旅馴れしてそうな強者もいれば、2人で旅をしてそうな若者もいた。独特の
雰囲気が”
この中”にあり、交わされる言葉が、もうフランス語に代わってい
て、ああ、もうスペインからでてきたんだなあと、たった2時間の間にこれだ
け様相が変わるのは、ヨーロッパという多国が集まってできた、そのもののな
せる業なんだなあと実感した。そしてPM11:16発のリヨン行きの夜行列
車に乗り込んで、さらにフランスの中に入って行く。クシェットだったんで楽
だったが、スペイン人の女性2人と一緒の部屋だったんで、少々気を使い、な
かなか寝つけず、ウツロウツロしている間に、もう、リヨンに着いてしまった
。朝もまだ6:00時前だったんで、まわりは少しずつ明るさが出てきた。
しかし、厚い雲が覆っており、何かもの悲しいドンヨリとした感じで、眠気と
気分と馴れない町とで疲れがドっと出た。AM6:51の列車に乗り込んで、
いよいよ、今回の目的の場所であるヌフシャトーに向かう。
途中、列車の窓から高原一面に菜の花で黄色一色になり、すごく美しかった。
これで天気ももっと良ければ最高なんだが・・・そんなこんなしていると眠っ
てしまい、ボヤボヤしていたら、ヌフシャトーに着き、長かった列車の旅も終
ってしまった・・・。

      次の国に期待を抱いて・・・

フランスに行く

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