ジャンヌ・ダルクに逢いたい!


伝説のジャンヌ・ダルクに会いたい!!

 ある時、何気なしに会社近くの書店で、D・カーネギーの『人生のヒント』という本を買ったんです。その本に登場する全ての人物は、なんらかの形で”成功”していた人達であり、巨万の富を得ていた人ばかりでした。


 『ふ〜ん、ウォルト・ディズニーのミッキーマウスは”ガレージにいたハツカネズミ”がモデルになったのかぁ・・へぇ、あのJ.D・ロックフェラーは将来性がないと見られて初恋の女性に逃げられ、その後に発奮して億万長者になったんだって・・あまり興味ないなぁ、俺』・・本当に興味がなかった。

 『ん!”往来で拾った紙切れ一枚”に感動して、世界的大文豪になった・・男!』

 それが僕と、トムソーヤの冒険やハックルベリーフィンの大冒険の著書で有名な”マーク・トウェイン”との出会いだった・・と同時に”ジャンヌダルク”という人物を初めて知ることになったんです。

 彼もまた”ジャンヌ・ダルク”に魅了されていた人でした。

 『・・・ジャンヌ・ダルクによって人生が一変したってどおいうことなんだ?ジャンヌダルクって一体なんなんだ!?』

 その思いは僕にも押し寄せ、頭の中から一時足りとも離れる事はなかった。
日増しに思いが強まる”ジャンヌ・ダルク”


 数ヶ月して、会社のプロジェクトが一段落したところでまた書店に行きました。そう、”マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク(個人的回想記)”を手に入れるために。

 毎日毎日、午前様の仕事の傍ら、隙をみては400ページ以上にもなるこの本を1行1言大事に目を通しページを減らしていった。その度に今まで一度も味わったことのない感動が心に刻み込まれていき、そしていつしか『ジャンヌ・ダルクに実際、逢ってみたい...』というふうになっていったんです。

 その後、『オルレアンの奇跡の少女』の正体を知るべく、あらゆる手段を使って情報を手に入れようとしましたが、あまりにも不確かな事実が多く、そして彼女はベールに覆われ過ぎていました。

 ちょうどその頃、たまたま参加していた旅行サークルの人から『”ジャンヌダルク・ロード”というものがある』と聞かされ、僕はその時、興味を掻きたてられました。



 ・・そしてそれから数年が経ち、その想いがとうとうピークに達しました。

 遠い国フランスに行くからには、単にオブラートに包まれた見物旅行するんじゃなくって、自分の五感すべてを使って、じかに”ジャンヌ・ダルクの道”を歩みたかったということも自転車にこだわった理由なのですがね。

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