コルドバ→グラナダへ


2時間半くらいのバスの旅の後、グラナダに到着する。グラナダはコルドバに比べ
、暑いのは暑いが、カラっとしていて、山々に囲まれたシエラ地帯だから、幾分過
ごしやすい。
バスターミナルは、都心から離れた場所にあり、市内バスに乗り継いでプエルタ広
場まで出る。そのままホテルを探すが、週末が重なって、しかもスペイン最大の見
所ということもあって、観光客が多く、当たっていくホテル全てが満室でどこもな
い。それでも諦めず探しまくって、ようやく8軒目くらいでみつかる。かなり繁華
街から離れた所にあるが、安くて、部屋もなかなか・・そうでもないか。(150
0Pts)夕方、ブラブラしに街に出る。本当、観光客が多い。しかし、なんかこう
していると、不思議と
しばらくここに居たいなという気持ちになり、2〜3日は
ここで足
を止めようかと思う。
日本人がグラナダに多く住んでいるということが、なんとなく
わかる気がした・・



       4月26日 Domingo 晴れ AM8:45起床


すがすがしい朝だ。とても体調もいい。今日は日曜日なんで皆、街の人たちは昨
夜、
明け方まで賑やかに談笑していた。俺も身支度をして、アルハンブラ宮殿に
行こうと
思う。チケット売り場がかなり離れた場所にあって、少し手間取ったが
、無事、アル
ハンブラ城に入場。また観光客の多いこと・・。予想はしてはいた
が、それでもまさ
かこんだけいるなんて。日曜日も重なってか、地元の人達も来
ているみたいだ。まさ
に憩いの広場的なもの。日本人の観光客もかなり多く、や
はりスペイン屈指のメイン
スポットなだけある。しかし、思っていた程、目新し
いと思うものはなく、少々眼が
ヨーロッパに来てから、かなり肥えてきたせいも
あるが少し拍子抜け。それ以上に人
の数がすごいんで、少し歩くだけでも疲れる
。イスラム最後の砦として、君臨してき
たアルハンブラだが、コルドバのメスキ
ータ同様、王宮の間は本当に、キリスト教徒
と見事に融合していて大変美しい。
少し歩いてみて、アルハンブラの虜になる人の
理由がわかったような気がした。
見るもの全てを魅了するアルハンブラ宮殿。国の重
要文化財として、長く次の世
代まで残ったらいいもんだ。


        アルハンブラ城の内部


       4月27日 Lunes 晴れ AM9:00起床


朝起きたら寒かった。日本でいう”寒の戻り”かと思うくらい寒い。本当はもう
一泊グラナダで泊まろうかと思っていたが、一つの町に長く滞在するのは飽きる
。本来、やはり移動式の旅が好きなんで、別に焦っている訳でもないが(確かに
お金に限りが出てきた・・)今夜、夜行列車でバルセロナに向うことに決めた。
それからは思い立ったが吉日という奴で、コンシグナのある(かどうかわからな
いが・・・多分)エスタシオン・デ・アウトブスまでバックパックを担いで歩い
て行くが、思った以上に遠かった。なんとか人に尋ねながら、目的の場所までた
どり着き、ポリシーアに”アイ・ウナ・コンシグナ?”と聞く。言われた所に行
ったが、コインロッカーがあって、コインロッカーを使用することになる。これ
がまた使い方がわからず、近くに居たオッさんに使い方を教えてもらう。コイン
ロッカーのすぐ隣に、なにやら両替機みたいのがあり、おっさんがこれに金を入
れて(300Pts)コイン(メダル)を買い、”そのコインをロッカーの右手
にある変梃りんな形をした投入口に入れて、使用するんだよ。”と丁寧に教えて
くれた。そして、なんとか無事?手荷物預け、再び歩いて(ほんとはバスを使っ
た方が楽なんだが、今回はできる限り自分の足で歩くと決めて
いたのでそれに従
ってやっている。というのも自分の足で歩くと、しんどいのはしん
どいが、その
分、視覚や聴覚だけ働かせるよりも、足を使うことにより、よくその町
を理解で
きるからだ。)
列車の駅まで行き、今夜の夜行列車の予約をして(クシェット・
リテーラ)日本から持ってきていたユーロパスをバリデートしてもらう。(追加

料金1300Pts)ことはスムーズに進み、バルセロナまでの切符を手に入れ
る。
その後、遅れ馳せながらカフェテリアで、朝食を摂り、昨日見なかったアル
バイシン
地区までフラリと歩いていく。ここはアラブの人が昔住んでいた所だ。
町は迷路のよ
うになっていて、少しうろついたが、上に上に上がって行く。右手
にはアルハンブラ
宮殿を眺めながら、さらに上へ上へ。アルハンブラ宮殿がだん
だん右下の方になって
いき、フッと気が付くと、かなり丘の上の方まで来て、ビ
ックリ!廻りはグラナダの
町の喧騒から離れ、無限に広がるシエラ(高原地帯)
。前方には、岩穴が10〜20
個くらいあり、その穴の中に人が住んでいた。
本当、不思議な光景で、これだけの文
化のある国で、町から20〜30分くらい
丘を歩いただけで、また違う生活が営まれ
ている。何かはわからないが、原住民
なんだろうか・・・?。ロバが放し飼いにされ
ていて、何か別の国に・・別の文
化がある所に来たような錯覚に陥る。
(後で調べて みると、サクロモンテといい
、グラナダでも有名なジプシーの居住区であるという)
そして、さらにさらに上
に上に上がり
一番小高い丘の上に来て・・・・何とも言え ない感動・・・すば
らしい!。すばらしい光景。左手にアルハンブラ宮殿が、左奥に
は、シエラネバ
ダが霧をかかえ、うっすらとダイナミックに優雅に見える・・・・。
また、思っ
た。やはりヨーロッパだ!これがヨーロッパなんだ!独特のほかの国々には真似
のできない豊かな自然と、広大な大地。そして、国を象徴するアルハンブラ。
改めて思った。ヨーロッパに来てよかったなあと・・・。初め、不安でいろいろ
悩んだりもしたが、この光景を見ると”
”ってやっぱりいいよなあ〜と。俺は
幸せモン
だ。もう何もいらない。ここで骨埋めてもいいかなあ〜って。
そう、ちょうど俺が座って
いる方位柱が墓石になって・・・。
とかなんとか考えるくらい、すごくいい眺め。こ
こでいろいろ考えさせられた。
俺は何の為に日本を出て、こんな、かの異国の地に来
たのか?とか。
しかし、そんなことも吹っ飛んでしまうぐらいにすばらしい眺め。
この時間だ
けは、時が少し遅れて進んでいるんじゃないか
と思えた。ここ、グラナダに住み
つく人が、日本人でも多いと聞いていたが、本当、ここに、この場所に来て、

っきりとわかったような気がした。まだまだ、フランス、イタリアと旅は続くが
これからもこうした風景を間のあたりにするだろうけれども、何はともあれ、
俺はと
ても、今、”この時”を充分に満喫している。(日本に居る連れや家族達
ゴメン!
だけこんなにいい物、見てしまって・・・。)しばらく休憩してから
、カテドラルを
見学しに行く。(300Pts)今までまともにスペインに来て
からカテドラルは見
てはいなかったが、他はどうか知らないが、グラナダのカテ
ドラルはかなり凝ってい
て、とても美しい。特にステンドグラスの凝り方は秀越
している。(?)一見の価値
あり。
カテドラルを見て時間を潰してから、バスターミナルに預けてあったバックパ

クを取りに徒歩で行く。その頃にはかなり腹が減っていたんで、かなり体力を消
した。今朝決めてあった晩飯に中華料理店に行く。店員は極めてつっけんどー
だが、
飯(特にサラダがうまい!)は非常にうまかった。後はもう、列車に乗っ
て、バルセ
ロナに向かうだけだ。どんな列車の旅が待っているんだろう。わくわ
くする。

PM9:30予定通り、列車は出発する。約12時間以上かけての長旅だ。クシ
ェッ
トは、ほぼ半分くらい埋まっており、アメリカから来た人とか、いろんな人
種が利用
している。辺りは真っ暗で、もう明かりだけしか見えない。そんなこん
な考えている
内に眠気が出てきてベッドに寝転がり、ウツロウツロし、12時を
過ぎるとだいたい
の旅人は眠りについた。・・なんかすごく情緒があり、とても
楽しい。寝ながら車窓
を見て、通りすぎるその町々の灯りがとても美しい。夜明
け前まで隣に寝ている
怪獣 がうるさくて、皆、迷惑していた・・・

絶景!!サクロモンテの丘から望むアルハンブラ宮殿!ジプシーの住みか。サクロモンテ。
※ここの画像は今後、随時、紹介していく予定です。

バルセロナに行く

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