スペイン・マドリード→ポルトガル・リスボンへ


リスボンに着いたところが何処なのかさっぱりわからない。2人組の日本人女性が
いて少し話しを聞いた。彼女らもヨーロッパを廻る予定で、もう2ヶ月もフラフラ
しているそうだ。完全なバックパッカーらしいが、この手の奴らがうようよ居るこ
とは決していい現象とは思えない。(自論である)話しも程ほどに、俺は地図も無
く、ポルトガル語もわからないが(ここは本当に英語が全くと言っていいほど通じ
ない!)、単独行動をとる為、一人で自分の居場所を確認してから、西に向かって
歩き出す。ポルトガルもイースター週間で、どこも休みで、しかたなく、シェラト
ン・ホテルの両替(レセプション)で、USjをエスクードに両替してもらう。レ
ートはかなりよかった。jはさすがに強い。その後、ずっと西に歩いて行き、バス
の降りたところから、ちょうど3Kmくらい歩いたところで、今夜の寝所をゲット
する。フロレセンテ(2500エスクード)20kgオーバーのバックパックを担
いで3kmも歩いたせいか肩と腰が砕けそうなくらい痛かった。腹が減ったんで、
近くの駅周辺でビール2杯とパタータスを初めて食べる。まあまあうまい。
(2000エスクード)帰ってから風呂に入ってくつろぐ。
同じホテルに女のバックパッカーが居るのだろう(日本人の)夜遅くまで、笑い声
がこだまする。・・なんかヨーロッパの西の端まで来たとは思えないくらい、バカ
な話声が聞こえてムードが壊れて、だんだん腹が立ってきた。あ〜あ、また南米の
方でも行こうかなぁ〜。なんかばかばかしくなってきた。

       コルメシオ広場


         4月11日sabado 晴れ AM7:00起床


久々に早起きした。起きたときの感じもだいぶ楽になった。AM8:00過ぎ、パルケ
・エデュアルド7世公園を散歩し、ロッシオ駅周辺でカフェテリアを楽しむ。そ
のままツーリストインフォメーションで、エヴォラまでのバスがどこから出てい
るかを聞く。
その後、バイシャ地区の両替所で10000Ptsをエスクードに換金する。
(11050$)そのままコルメシオ広場で海を眺める。ここの景色は絶品。も
う本当にヨーロッパに来たんだ・・ヨーロッパの西の最果ての地に来たんだと、
ぶつくさ言う自分が庶民庶民してるんだなぁと実感。必見。ここを見た時に、橋
本さんの言っていたことがわかった気がした。何か懐かしい感じと哀愁を漂わせ
ている。日本で言う北海道の小樽みたいな港町だ。かわいいモニュメントが無数
点在していて、見ていて飽きない。この広場で麻薬の密売人に遭った。何やらア
フリカ産の上物のマリファナらしいが、少し興味があったが、”ノー・ドラッグ
”と言って、ひつこかったがなんとか逃れた。ちょっとかじってみたい気もした
が・・・。(俺はどうやら怪しい人物らしい。)
その後、この広場から、1kmくらい離れた所にある、サンタ・アポロ二ア駅ま
で徒歩で向かう。海みたい(海か?)に広いテージョ川のキラキラ光る川の流れ
を横目にしながら、山の手に向かって登って行く。すると名物の泥棒市がやって
いて見ているだけで楽しくなってくる。何も買わないが・・・。そしてグラサ地
区で一番高い所まで上がって誰もいない(カップルが一組いた。)展望台に行き
、これまた絶句。この景色はぜひリスボンに訪れた人、みんなに見てもらいたい
。穴場だ。展望台の中央に、何か尼さんみたいなカッコをした人形がガラスごし
に飾られていた。とってもロマンチック。ここで一句、
   ”日本から 西の最果て ポルトガル”カッコイイ〜Bueno.Bueno^U^。
この後、サンジョルジェ城に向かうが途中、迷子になってしまい1時間くらいウ
ロウロしたのち、城に到着。しかし、ここは最大の観光名所なんでツアー客がた
くさんいて、のんびりできなかった。特に印象に残るものではなかった。
しかし、天気がいいんで本当バカンスバカンスで最高だ。本当、ポルトガルは住
みたいくらいにいいところだ。サンジョルジェ城から、今度は官庁舎近くで、海
を眺めながらベンチでボーッとしていると、怪しげな兄ちゃんがズーっとこっち
をマークしているんで、バックを厳重体制にして、そそくさとコルメシオ広場に
向かい、そのままアウグスタ通りを通って帰る途中、
 ◎何か足を止めてしまった。ガラスに絵をかく露店商で、家族5人でやってい
  た。夫婦でガラスに絵を書き、それを2重3重にして、重ね合わせて立体的
  に絵を仕上げるガラス絵画。日本でもたまに見かけたことはあるが、やはり
  、本場の絵画は完璧。(といっても俺は素人なんでよくわからないが・)
  思わず1時間くらい見入ってしまった。このガラス絵画を見て思った。俺も
  こういうものを創ってみたいと。これだ!と思えるもの。それぐらい衝撃的
  なものだった。自分が引き出せるもの、こういう技術が欲しかったんだと・
  ・。手と筆で巧みに創作していき、16色くらいの油性?の絵の具作り上げ
  る。思ったことだが、これはかなり熟練した経験と知識、それになんといっ
  ても、自分の世界をクリエイティブに鮮明に描きあらわす技術。やっている
  所を見ていると簡単そうに見えたが、かなり難しい。手の指あるいは甲や小
  指の甲で塗った絵の具に強弱をつけてじっくり仕上げる。・・・・すばらし
  い。何か訴えかけるものが、そこにあった。
  絵が綺麗とかそんなんじゃなくて、自分の思い描いているものを体の一部使
  って表現する。本当にこういうのが個性なんだと実感。そして何より、この
  家族の楽しくやっている姿。今日はほとんど売れてはないみたいだったが、
  人が少なくなって嫁さんの方であろう女の人が”もう帰ろう、今日は店じま
  いだ!”と言って帰ろうとするが、オヤジさんの方が”いや、この一枚を仕
  上げてからだ!”と言っている姿が真剣そのもので、その横で嫁さんが
  ”まっいつものことだ”と言いながら子供をあやしている姿が本当、印象的
  だった。多分、大して儲かっていないだろう、趣味と実益を兼ねた仕事。
  こういうライフスタイルもいいもんだ。ポルトガル語なんてさっぱりわから
  ないが、不思議にその時だけ、言ってることがわかって、その最後にできた
  絵を最後まで見ていた俺に”どうだ!”と言わんばかりに見せつけた。
うれしそうなオッサンの顔。2500$と貧乏旅行の俺にとってはきつい出費だ
が、でも何とか欲しい。この旅もこういう観点から見ていけば非常に有意義な、
人生にとって”大事な何か”を見いだせるんではないだろうか?。
俺の求めていた旅のスタイルがこういうことだったんだと実感した。これからの
旅が少し光明が見えたような気がした。

       展望台からのリスボンの眺め


         4月12日 Domingo 快晴 AM8:05起床


今日はヨーロッパに来てから初めての日曜日。すがすがしい朝だった。
AM9:00過ぎ、バイシャ地区のカイス・ド・ソドレ駅から市電でベレン駅ま
で行く(190$)インペリオ広場、世界遺産のジェロニモス修道院、発見のモ
ニュメント、ベレンの塔と徒歩で見て廻るが、特に興味を引くものなし。帰りは
ALGES駅という所まで歩き、そのままUターンでリスボン市内まで戻る。
その途中で今日、昼一のバスでエヴォラに移動しようと思ったが、腹が減って、
マクドナルドでビッグマックを食べているとチェックアウトが、もう昼を過ぎて
しまってたんで、余計に金を取られると思い、移動は明日一番で移動しようやめ
た。その後、ホテル・ムンディアル前の広場で日記を書き、ボーっと時間を過ご
す。こういう平和で喉かな街では、このスタイルが一番だ。両替所を探しに行く
が、どこも日曜日とあって、閉まっていて、ひとつだけ空いていたが、ペセタの
チェックは扱っていないみたいで、しかたなしに明日一番に両替しようと思う。
イースタ週間の間の日曜日ということでリスボン中心街もいつもと違ってひっそ
りとしており、退屈でしかたがない。なんか、とにかく平和すぎて皆も(街の民
衆)愛想がなくおもしろくない。俺はいったい何の為にこんな西の最果ての地ま
でやってきたのか?もっとも、この街の人はお呼びでない客なのかもしれないが
・・。ともかく明日はいの一にこの街を出発して、エヴォラに向かおうと思う。

       発見のモニュメント。コロンブスは何を見たのか?


         4月13日 Lunes 晴れ AM7:30起床


今日は10時間くらい寝た。いつも内容のある夢を見るのだが、今日は不思議と
何も見なかった。
AM8:00過ぎ、ホテルを出発する。イースター週間が終わったのか昨日まで
とはうってかわって、街が騒々しく活気だってきて、行き交うビジネスマンやO
L達が颯爽と仕事場に向かう。銀行も開いていたんで、銀行でPtsのT/Cを
両替してもらうが、コミッションに5000$近く取られてしまった。頭がボー
っとしていて、訳がわからず”Yes”と言ってしまい、手元に8500$だけ
残る。俺はこんなことをしてバカばかし見て、自分の身を自分で締め付けている
。貧乏旅行している意味がこういうことで台無しになってしまう。・・しかたな
しにあきらめ?ドロボウにあったと思い聞かせて、足早に去る。
今日、乗るエヴォラ行きのバスが重いバックパックを背に歩いてバス停まで向か
うが、時間を間違いして、AM9:15出発だと思いこみ、急ぎ足で行ったが、
9:30出発でセーフだった。(1400$)そこで日本人の親子二人で来てい
た人に出会い、話を聞く。
会社の有休を利用して、ポルトガルを一周するそうだ、1週間かけて。しかし本
当、日本人が多い。何処に行ってもいる。


エヴォラに行く

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