4月6日(月)日本・大阪(雨)→スペイン・マドリードへ


朝6:00に起床し、しばらく風呂に入れないと思うんで、風呂に入ってから準備
万端でマイホームを後にする。
AM9:30 関西国際空港に到着。予定より2時間半も前に着き、かなり余裕が
ある。
出国手続きを済ませ、ビールを一人で飲んでくつろぐ。
いつもの一人ぼっちの前祝だ。家を出る時はかなり憂鬱に刈られたが、出て家を後
にしたら、迷いも吹っ切れた。もう今は楽しみでしかたない。
税関を通るともうそこは外国だ。いろんな国から来ている人々の異言語が飛び交う
いよいよ”旅人”になる瞬間だ電車に乗って守口まで行くときのあの独特の重〜い
雰囲気が、ものすごくサラリーぽく嫌だった。俺もあの中に今まで居たのかと思う
とゾッとする。(これを書いてる所はトイレで、臭いが一番落ち着く◎)もうすぐ
出発。ワクワクするぜ。

PM12:30 関空を離陸、日本を後にする。

PM5:25 シンガポール・チャンギ国際空港に到着。トランスファー(乗り継
ぎ)の為、6時間、空白の時間ができる。この時間を利用して無料のシティツアー
に参加する。バスで市街地、ボートでシンガポール川を下る。特に印象に残るもの
はなし。ここは安全そうな国で、日本風な趣が感じとれた。殺気だった雰囲気はな
し。しかし、6時間は長いな〜。

AM0:30 シンガポール・チャンギ空港を離陸。
スイス・チューリッヒを経由してスペインはマドリード・バハラス国際空港に着く
入国審査を終え、そのままAero busに乗って、コロン広場まで出る。憧れの町、マ
ドリードに第一歩、足を踏み入れた。そこでシンガポールからずっと一緒だった日
本人の女性2人組に会い、少し話しをする彼女らは3ヶ月半くらいかけてヨーロッ
パを廻るそうだ。俺は時差ボケで完全に体がまいっている。寝ても寝ても眠い。
彼女らはプエルタ・デル・ソルの方が賑やかそうなんで、そっちで宿をとると言っ
て、シベレス広場でお別れした。俺は重いバックパックを持ってウロウロしいてい
たら(ホテルを探していた)、しょっぱなからやられてしまった!、マスタード泥
棒にマスタードをかけられてしまったのだ。注意はしていたがまさかまだこんな奴
らがいるのか?、と思ったが、それと同時にその手口のくだらなさに少し笑けてし
まった。ははは・・は〜あ。その後、例の如く紳士なニーチャンが現れチリ紙を親
切にくれた。うさんくさい野郎だ。まっその後なにもなかってよかったが、やはり
あまりいかにも旅行人らしいカッコをして歩くなということなのか?さっきの彼女
らはかなり軽装で旅をしていたみたいだが、俺のバックパックは異常な重さと量だ
。なにか勘違いしているのか?もうとにかく疲れていたんで、今日だけは少し高か
ったが、プラド美術館近くのペンション”JEAN”という一泊3000Ptsの所に
泊まる。かなり綺麗な造りだ。バス付き、トイレ共同。
しかし、何か気だるく、気分がパッとしない。また憂鬱になってきた・・。
なんでこんなんなんだろう。マドリードは危ない感じは受けるが、街は美しく、太
陽はサンサンと照っていて本当、美しい。とりあえず、行動は明日からだ。
夕方、3時半ぐらいから街に出て、明日の宿の確保するため、街をうろつく。
思ったほど見るべき所はない。ブラブラとアトーチャ駅周辺、マヨール広場、グラ
ンビア通り、スペイン広場を見て廻る。ペルーのリマと似た感じで(あたりまえか
?)特に目新しく写ったものはないが、とにかく人々は皆、颯爽と歩いていて男も
女もカッコイイ。そして、スペイン人は皆、人懐っこく、すごくやさしい。
本当、来て一日目だが結構人々に励まされてるみたいで、少しやる気が出てきた。
夜、晩飯を食いに近くのレストランに行くが、入った店が実は”バル”だった。
食べ物はサンドイッチしかなくしかたなしにシルベッサとサンドイッチを食う。
帰りがけ、お菓子を買って帰る。本当の行動は明日からだ。とにかく今日は疲れた
(しかし、もう夜の9時なのにまだ外は明るい。サマータイムの意味がやっとわか
った。)

       マヨール広場



          4月8日 Miercoles AM7:30起床


体はだいぶ楽になった。朝方、何度か目を覚ましたが、ぐっすり眠れた。昨夜は朝
方3時くらいまで前の通りが騒がしかった。・・眠らない街マドリード。
AM9:00 チェックアウトして、次のホテルを探しに行く。今度のホテルは日
本であらかじめ探していた安宿のはずだったが、値上がりしていたのか一泊250
0Ptsと(本当は2000Pts)高かった。シングルルームでトイレ・バスは
共同。ご主人は無愛想だった。何を言っているのかはわからないが、20Hour
までは部屋に入れられないということで、しかたなしに手荷物だけホテルに預けて
、そのまま明後日に向かうポルトガルはリスボンまでのバスチケットを買いに行く
。1日1本しか出ていないらしく、10日の12:00発のバスになってしまった
。向こうには21:00着くらいか?しかし、バスは安いと思っていたが、かなり
高かった。(5765Pts)。
そのまま、レティーロ広場に向かう。しかし、なぜかわからないが何もやる気がお
こらない。惰性で体を動かしているみたいだ。別に日本が恋しいからとかそんなん
じゃないが、何しかやる気がおこらない。・・・時間がどんどん無意味に過ぎてい
く・・・・。
レティーロ広場でフラフラしてから、プラド美術館に向かう(500Pts)さす
がに世界3大美術館の一つというだけあって、中は迷路のように広く、また、展示
数が8000展を超えるだけあって、一つ一つの作品を見て廻っていたら、それこ
そ1日丸まるかかりそうだ。本来の目的がこういうのを見るために来たわけじゃな
いから、そそくさと見て、サッと帰る予定が、3Hourも見入ってしまった。
相変わらず日本人観光客の多いこと。ペルーの時とは大違いだ。
PM6:00も過ぎて、昼もろくに飯を食べていなかったんで、少し早いが飯を食
う。シルベッサを2杯飲んで、上機嫌で帰るが、20Hourまでは少しまだ時間
があったんで、アトーチャ駅で時間をつぶしてから帰った。部屋に戻ったら、最悪
な部屋だった。臭いし、狭い。気分が悪くなる。大失敗だ。しかし、時間がたつの
が早い。マドリードはすごくいい街だ。住むなら絶対ここ。まだ先があるのに気が
早い・・。

       マドリード街のシンボル



          4月9日 Fueves AM8:00起床


体がだるい。しかし、朝方から騒がしいホテルだ。ガタガタ、ドンドン本当うるさ
いまっこれもまたいいけど・・。
AM9:00外出する。少し肌寒い。天気はいいが風が冷たい。歩いて、トレドの門
、アルメニア広場に行く。アルメニア広場は入場料がいるので入るのをやめた。
外から見るに留める。さして目新しく思うものはなし。近くのカフェレストランで
コーヒーを飲むがまずくて気分が悪くなった。ノルテ駅に向かう途中、スペイン在
住の日本人に会う。そこで聞かされてやっと納得したが、どうも今日は街がいつに
なく静かだと思ったら、今日からイースターセマーナに入ったらしい。来週の火曜
日くらいまで続くそうなのでどこも静かだ。その日本人から聞くと、メトロで13
人の日本人が犯罪(ナイフで刺される)に遭い、入院しているらしい。だから、極
力乗らないほうがいいと言っていた。だから、乗ろうと思っていたがやめた。危険
とわかっていて乗るほどバカじゃないし、そんな勇気?もない。第一、街自体がほ
とんど歩ける距離に見所が集中しているんで、金払って、ケガまでしたらバカとし
かいいようがない!私はおかしいでしょうか?Do you understand?。
もともと金無し旅行だから”歩けるだけ歩く”これが一番手っ取り早く、街を知る
俺なりの旅スタイルだ。時間がなければ話しは別だが・・。しかし、静かだ。
いつもの都会の喧騒が感じられない。スペインのアリ(話しは変わるが・・)は腹
が茶色い。国々の蟻一つとってみても、違った楽しみがあるのだ。
昼飯にパンを食べてから、街をぶらつく。プエルタ・デル・ソル周辺、グランビア
通り、マヨール広場を散歩してからロンダ・デ・アトーチャ通りを歩いて帰る。
雲行きが怪しく、風も強く、また寒かったんでアトーチャ駅(いこいの広場?)で
ボーっとする。ホテルに帰ろうとすると雨が降り出したみたいで皆、傘をさしてい
た。しかたなしにホテルに帰ったが、やる事がなく暇だ。いろいろ考えたのだが、
この旅は本来、俺が求めていた旅とは全く違ってただ単に、寂しい一人ぼっちの旅
だけで、なんか新鮮味もなく、ただ漠然とした時が流れていくだけのそういう感じ
で、マドリードに来て3日たつが一つも面白いと思はない。俺自身が求めている旅
とは一体なんだろう?自分でもわからない。なんかあまり人間味を感じない街で、
日本と一緒でつまらない。言葉が違うだけに、余計につらい。これが”先進国”と
いうものなのだろう。発展途上国とはまた違う。”3ヶ月か〜”長い長すぎる。

       アルメニア広場



       4月10日 Viernes 晴れ AM7:45起床



毎日よく寝る。昨日も気が付いたら、もう寝ていた。10hourは寝ているんではない
だろうか?怠惰だ・・・。
AM9:00過ぎ、ホテル出発。無表情なホテルのオーナーだったが、俺は好きだった。
すっかり憩いの場と化してしまったアトーチャ駅で両替してブレックファーストを
たしなむ。その後、outbusで長距離バスの出ている発着所へ向かう。
定刻通りAM12:00に出発して、バダジョズを経由し、ポルトガルの首都リスボンに
着いたのがPM7:45過ぎ(スペインより1時間遅れている)だった。
いよいよユーラシア大陸の最西端の国を旅する。


リスボンに行く

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