4月22日 miercoles 晴れのち雨 AM8:20起床


朝、ロンダ行きのバスに乗ろうとしたら、
バスの便が1便(朝6:30)1本だけ
なんで、しかたなく、ロンダは諦め、そのままマラガに向かうことにした。バスで

およそ3時間、コスタ・デル・ソルの海岸を眺めながら、マラガに到着する。やは

り、有名なリゾート地区で、日差しがきつく、トリモリモスは、観光客でいっぱい

だった。マラガは南スペインの中心都市で、国際空港を有する。隠れた観光地で

街も本当、綺麗で最高のリゾート気分を味わえる。途中、例のT/C盗難の件で、

トーマスクックにTelしようとしたら、突然、雨が降り出してきたんで、バック

パックを担いでウロウロしてたんで、先に今日の宿を探す方を先決にした。ホテル

は旧市街の方で確保することにした。(Hostal.Castilla.1700Pts.)部屋は狭いが

内装がキレかった。雨が止んでから、とりあえず、T/C再発行してもらうため、

ポリスオフィスを探しに街に出るが、なかなかこれがわからない。人に聞きながら

なんとかポリスオフィスを探し出し、紛失証明書を発行してもらったが、これを手

入れても肝心のトーマスクックの支店がスペインにはない。しかたなく、明日
日本のトーマスクックにTelして指示を仰ぐことにする事に決め、腹も減ってい
たんで、ポリスオフィスに向かう途中に見つけておいた中華飯店で飯を食うことに
する。やはりどこに行っても、安くて、量が多くて、何よりうまいのが中華料理の
いいところ。店に入ると、中国人風の女の人が子供をあやしていた。'Esta abier
to?'と聞くと'Si'と答えたんで、近くのテーブルに腰掛ける。そして、料理を注文
する時に、俺は日本語で”あれ?”と言ったんで、すかさずその女の人が”ひょっ
として日本人の方ですか?”と尋ねてきたからビックリ!。中国人の女だと思って
いたのだが・・・。名前は”松久”さんという27歳の女性で、2年前にここマラ
ガにスペイン語の留学生として来て、学校で2つ歳下の中国人の男性と知り合って
結婚して、この店のお手伝いをしていると言う。・・不思議なもんだ、お互いどっ
ちも馴染みではないスペインで暮らし、しかもどっちも母国語とスペイン語しか話
せない。だからもっぱら2人の共通語は、スペイン語での会話になってしまう。子
供は男の子で、10ヶ月くらいと言っていた。この子が大きくなったら、スペイン
語と日本語と中国語を同時に操るようになるのか?これからの時代は、親同士が違
う国で生まれ育ち、そしてまた受け継がれる子孫がまた違う国で生まれ育つといっ
た、人間自体にもグローバル化が進んで行くのだろうか?そうすれば昔、俺達が思
い描いていた人種という壁を超え、
人類皆兄弟と言う言葉がなんか現実味を帯び出
してきたなあと、別に自分にとっては今、どうでもいい事を考えながら、もくもく
食の方を進めていくのであった。その人の話では、マラガには今、日本人の大学生
が留学で単位をとる為、30人くらい来ているそうだと言う。大阪から来ている学
生はかなり多いらしい。その人といろいろ会話した。スペイン語での”すいません
”は何種類あって、どういう風に使い分けるのか?とか。後、スペインでの治安は
今はマドリードより、グラナダがかなり悪いらしく、単独の日本人は、ナイフ強盗
や、数人で連れ去られ、荷物を根こそぎ盗られるという行為が多いという。まっど
こに行っても治安が絶対いいという国はあまり無いと思う。マラガの失業率は最悪
で、30%を超えていると言う。日本なんかはまだまだ全然、許容範囲で(4・2
%か?)その人も笑っていた・・。まっ日本とスペインじゃ
世界的経済の重要度
格段に違うんで、比べるのもこれまたおかしいもんだが・・・なんてったって、日
本はアジアのトップリーダーなんだから!!。しかし、この人はスペインに住んで
いるのに、俺よりも今の日本の状況をよく理解していた。やはり、それなりに目標
を持っていろいろ考えているだけあって、ほんと、知的で頭がいいみたいだ。俺も
こんなフラフラとしたヤクザな旅ももうこれっきりにして、別の道を見つけ出さな
ければいけないなぁとつくづく実感して、その店を後にした。店を出る直前に、バ
ルセロナに同じく、1年前に出てきた弟さんがいて、”ユウ”という日本料理店で働
いているから1度よってみてと言われた。1日1日がいろんな人との出会いがあり
今、とっても充実している。俺がここに来る前、日本であれだけ臆病になり、

日、毎日がただ漠然とした時が流れていくだけだったのと比べると、今の俺は確
かにいろんな不安は抱えてはいるが、でも、本当に今は充実していて、やっぱり
”来て良かった。”と今の実感として思える。・・もう、帰るのがだんだん嫌に
なってきた。


       4月23日 Jueves 晴れ AM8:50起床


朝、起きてすぐにT/Cの再発行の手続きの為、日本のトーマスクックにTel
して、イギリス本部との取次ぎに3時間以上かかるらしいので、それまで、ヒブ
ラルファロ城の見学とアルカサバを見にいく。ヒブラロファロ城からの眺めは絶
品で、ここを登って見るだけで、マラガ市内の見学は終わったと言っても過言で
はないと思う。最高に美しい眺め。かなり、勾配な坂道があるが、登ってみる価
値大。その後、昼飯にMacでチキンバーガーセットを食べる。1週間近く日本
と連絡をとっていなかったんで、親父の家と連れの家にTelする。2人とも相変
わらずさんだ。まっ確かに一週間だけの間だけだからしかたないが・・・。しか
し、俺はその間に
短い人生の間でなかなか経験できないことをたくさんしてきた
日々、常に新鮮で、変化に富んでいて、楽しい。
旅がこんなに楽しいのは、最近
になってからだ。
トーマスクックに再びTelするが、電話機が壊れているのかな
んなのかわからないが、話が出来ない。そうこうしているうちに二時になってし
まい、これから5時までの3時間は、松久さんが言っていたが、あまり出歩かない
方がいいと言っていたので(犯罪にあう確率が高い。ヨーロッパ人は皆、シエス
タに入る)マラガの西の町の外れにある海岸で、ベンチに腰掛けて、ウツロウツ
ロ、ボーッとした時間を送る。目の前には有名なコスタ・デル・ソルの海がキラ
キラ太陽に照らされて、名の如く”
太陽の海”。美しい。人はまばらだが、もう
すぐ夏が来るので、その前に少しでも焼いておこうとする若い(中には家族連れ
も・・・)女性がトップレスで皆、思い思いに体を焼いている。遠くて、しかも
眼が悪いんで、よく見えなかったが・・残念・・・。そして、5時になったんで
あまりに靴の中が臭いんで、消臭スプレーを買いに、エル・コルテ・イングレス
に行く。セビーリャの時と違って、ここのデパートはかなりでかい。6階建てだ
いろいろ眼についたものがあった。まず、物価。衣食住でスペインは
食は安い
(住は知らない。)
衣は高い。つまり服が高いというよりも、日本とそんなに変
わらない。靴にしても、時計にしても・・。そして、飛び切りお高いのが、アフ
ター5に使う遊ぶ為の製品。
自転車や単車はべらぼうに高い。日本の方がむしろ
安いかもしれない。こういうものは日本が強いから高いんだろう。俺も寝袋を買
おうとキャンプ売り場に行ったら、高いのなんの、ひょっとして日本で買ったほ
うが安かったかも・・・。こういうことがあるから、ある程度、そこの国に行く
時は何が安くて、何が高いか、下調べしていた方がよいなと思った。衣類を見て
いたら、製品を作っている所は、中国、インドネシア、中にはロマリアなんかが
あり、どこも作る所は、やはりコストの安い東南アジアの方なのかなと思った。
デパートの食品売り場で、缶アイスコーヒー(ヌルヌルのやつ・・・)を2本買
うが、その時にレジに興味がいった。レジのセニョリータ!の前になんとベルト
コンベアーがあって、そこに商品を置くと、自動かどうかわからないが一つ一つ
商品がバーコードしやすいように動く。これを見た時”さすがは先進国だな”と
思った。日本でもまだこういうものは見たことない。働き手もこれだと座って楽
に仕事ができるんで待遇がいい。日本はどこも、国柄のせいかどうかはわからな
いが、店員は皆、立っている・・。スペインのこれはどういう意図で設置したの
かわからないが、見ていて感心した。店内もすごくレイアウトが凝っていて、ヨ
ーロッパらしく、ワインコーナーなんかもありキチッと(あたりまえか!)整頓
されていて、ものすごくキレイ。帰りに飯食って、フリーダイアルで、例のT/
C紛失の件で、トーマスクックに電話する。外人の日本語の話せる人が応対して
くれて、かなりマゴつきはしたが、なんとか次の目的地、コルドバで再発行でき
る手配ができた。しかし、思ったが、本当に語学っていうのは難しい。日本人が
英語を習うよりも、外人が(欧米人)日本語を話す方が難しいんだろうなと思っ
た。この電話のセニョリータに感謝!。

       マラガの町の眺め


           4月24日 Viernes 晴れ AM7:15起床


久々に朝早く起きた。まだ辺りは薄暗い。AM9:00発のコルドバ行きのバスで
コルドバに向かう。そのバスの中に日本人の女の人に会う。名前は”小巻”という
人で30ちょっと過ぎた人だった。彼女もコルドバに向かう途中で、ネルハから乗
り込んだらしい。4ヶ月間でスペイン、フランス、イタリア、モロッコと廻るそう
で、1国につき1ヶ月くらい滞在するそうだ。英語が話せて、スペイン語はかなり
日本で勉強してきたみたい。よく知っている。なんか、ヨーロッパの”タイルとか
セラミカ”に興味があるみたいで、フランスのタイル職人に会うというのが目的ら
しい。皆それぞれ目的があるんだと思った。まっ目的がないとわざわざ来ないか!
。しばらくの会話の後、コルドバに行き着く。

       太陽の海・コスタ・デル・ソル

コルドバに行く

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